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強迫性障害のカウンセリング相談で不安や心配を克服する

強迫性障害のカウンセリング相談で不安や心配を克服する

こんにちは、田中 宏樹です。

千葉県我孫子市にある我孫子メンタルヒーリングルームで、強迫性障害のカウンセリング相談を行っています。

強い不安やこだわりにより、日常生活に支障が出ていたりしませんか?

同じところを何度も掃除してしまう。

人に迷惑をかけていないかといつも不安。

鍵の閉め忘れ、火の消し忘れなど何度も確認してしまう。

どんなときも自分で決めた手順で行わないと気がすまない。

数字を過剰に意識してしまう。

物の配置などきちっとそろっていないと気がすまない。

当ルームにも、我孫子や柏から、そのようなお悩みをお持ちの方にカウンセリング相談にお越しいただきます。

今回は、「強迫性障害」とは何か? どんな特徴・症状なのか?

その原因と対処法についてお伝えしたいと思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

強迫性障害とは?

強迫性障害とは、自分の意志に反して頭の中に浮かぶ考えやイメージが離れず(強迫観念)、 その強迫観念で生まれた不安を払しょくしようと何度も同じ行動を繰り返してしまうこと(強迫行為)で、日常生活に影響が出てしまう状態をいいます。

自分でも意味のないことだとわかっていても、頭の中に浮かぶ考えやイメージが頭から離れず、わかっていながら何度も同じ行動を繰り返してしまいます。

周囲にいる人まで巻き込んでしまい、関係性を損ねてしまうこともあるため、ストレスが非常に大きく、うつの症状を合併してしまう方も少なくありません。

このような強迫行為が重症化すると自宅から出られなくなってしまうこともあります。

強迫性障害は、かつては不安障害の一種と考えられていましたが、「とらわれ」と「繰り返し行動」を特徴としていることから、近年では不安障害から独立した思考や行動の状態と考えられています。

強迫性障害の発症年齢は平均的には20歳前後と言われており、比較的若い人に多いです。

男女差はほとんどないと考えられていますが、児童、思春期など若くして発症する症例は男性の方が女性よりも多いと言われています。

強迫性障害で悩まれている方は、50人~100人に1人くらいの割合で存在していると言われています。

しかし、自身の症状を病気と思わず、日常に不便を抱えたまま過ごして受診しない人、症状のために外出ができず受診できない人なども含めると、実際はもう少し多く存在しているのではないかと考えられています。

 

強迫性障害の特徴・症状

強迫性障害の代表的な特徴・症状の内容としては、次のようなものがあります。

  • 不潔恐怖と洗浄
  • 加害恐怖
  • 確認行為
  • 儀式行為
  • 数字へのこだわり
  • 物の配置、対称性などへのこだわり

不潔恐怖と洗浄

汚れ・細菌による感染に恐怖を感じて過剰に手を洗ったり、入浴や洗濯、掃除を繰り返してしまいます。

また、電車の手すりやエレベーターのボタンなど不特定多数の人が触るものを不潔だと感じて触れることができません。

加害恐怖

実際に危害を加えていないと分かっているのに、誰かに危害を加えたかもしれないという不安にかられ、周囲の人に確認したり、新聞やテレビに事件・事故(ひき逃げなど)として出ていないか報道を確認してしまいます。

確認行為

玄関の鍵の閉め忘れ、家電製品など電源の消し忘れ、自宅のガス栓の締め忘れなどが不安で、何度も必要以上に確認してしまいます。

儀式行為

自分で決めた手順で物事を行わないと何か恐ろしいことが起きてしまうのではないかとの不安感から、どんなときも同じ手順で行動しようとすることがあります。

数字へのこだわり

不吉だと感じる数字や幸運な数字に過剰にこだわってしまいます。

例えば4や9など特定の数字にこだわるあまり、縁起を担ぐというレベルを超え、生活に不自由が生じていたりします。

物の配置、対称性などへのこだわり

物の配置や対称性に一定のこだわりがあり、必ずその通りになっていないと不安感が生じてしまいます。

 

強迫性障害の原因

強迫性障害は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの働きに異変が生じることが関係しており、脳の前頭葉などの血流に異常が生じていることが影響していると言われています。

明確な原因は明らかにされていません。

人間関係のトラブルや仕事上のストレス、妊娠や出産などのライフイベントが発症のきっかけとなっている傾向があります。

また、親しい人の死などが契機となって発症することもあります。

性格はまじめな性格の人、完璧主義の人、責任感が強い方がなりやすく、生活や仕事上などでのストレス状況と性格などの相互作用により、強迫観念や強迫行為が進んでいき、発症に至るものと考えられています。

 

強迫性障害の対処

強迫性障害のある方が、日常生活でできる工夫や対処法をご紹介します。

  • 心身ともに健康的に過ごすよう努める
  • 体と心をリラックスする
  • メモや写真を撮る

心身ともに健康的に過ごすよう努める

生活のリズムを整えることは、不安や恐怖に対する抵抗力をつけることにつながります。

規則正しい生活、バランスの取れた食事、良質な睡眠を意識することが大切です。

特に、良質な睡眠は、精神の安定にとても大切です。

体と心をリラックスする

体の緊張が強い状態にあると、強迫観念が生じやすくなります。

人間関係のトラブルや仕事上のストレスで忙しい毎日を送っていると、呼吸が浅くなり、緊張度合いは高まりやすくなります。

いかに体の力を抜くか、リラックスできるかが大切です。

メモや写真を撮る

例えば、何度も確認してしまう行為について、ご自身で玄関の鍵を閉めたか、ガス栓を締めたかなどの、やったかどうかチェックリストを作ることです。

また、家電製品の電源を抜いた写真を撮っておくと不安を少しでも和らげることができます。

 

強迫性障害のカウンセリング相談による克服

前の章でも少し触れましたが、強迫性障害の症状は「強迫観念」と「強迫行為」の2つに分かれます。

強迫観念とは、自分の意志に反して頭の中に浮かぶ考えやイメージが離れないことです。

例えそのイメージや内容が間違っているとわかっていても頭から追い払うことができません。

強迫行為とは、強迫観念で生まれた不安を払しょくしようと何度も同じ行動を繰り返してしまうことです。

意味がない行動だとわかっていてもやめることができません。

強迫性障害は、この強迫観念と強迫行為の2つの問題で成り立っているため、この両方にアプローチする必要があります。

強迫性障害のメカニズム

発症のきっかけがおこる(環境、ストレス、トラブルなど)

強迫観念が生じる

不安になる

強迫行為をする

一時的に不安が下がる

強迫行為を繰り返す ※日常生活に影響が出てしまう

強迫性障害を克服する流れ

発症のきっかけがおこる(環境、ストレス、トラブルなど)

強迫観念が生じる

不安になる

『頭に浮かんでくる考えをそのまま受け入れて不安に慣れる』
『強迫行為をしない』

不安が下がる

次回からも不安が生じなくなる

強迫行為は必要なくなる
※日常生活に影響がしなくなる。

強迫性障害は、上記のような流れで克服していきます。

強迫性障害を克服するには、最悪の場合の物語を想像して浸ってみて、そんなことは実際には起こらないということに気づくことが大切です。

そうすることで、不安に慣れ、また不安を解消しようとする強迫行為をせずに過ごしていけるようになります。

強迫性障害は、自分や身内の方だけで克服することは難しいこともあると思います。

カウンセリング相談では、そのような方でも強迫性障害を克服する流れをひとつひとつ進めるようにアプローチしていきます。

 

一人でお悩みではありませんか?

「強迫観念」に似たものは、健康な人にも多く見られます。

頭の中に自分が考えたくなくても勝手に浮かんできて、考えないようにしようとすればするほど余計に浮かんできてしまいます。

健康な人の思考と強迫性障害の人の「強迫観念」の違いは、頭に浮かんでくる考えをそのまま受け入れて放っておくことができるかどうかです。

それができれば健康な人の思考ですが、放っておけずに頭を使って同じことを繰り返し考えてしまうと、つらい「強迫観念」になってしまいます。

頭の中にふと浮かんでくる思考と自分で頭を使って同じことを繰り返し考える行動を区別することが大切です。

頭の中にふと浮かぶことはやめられませんが、頭を使って同じことを繰り返し考えることはやめることができます。

強迫性障害を克服していくためには、注意を向ける対象の偏りに気づいて、五感を刺激して注意をシフトしていくことがポイントになります。

 

このようなお悩みで不安な毎日をお過ごしの方は、一人で悩まず、専門である我孫子メンタルヒーリングルームに一番はじめにご相談ください。

心理カウンセリングとサービカル心理安定療法を組み合わせたプログラムを実践することにより、心理カウンセリングだけだと改善しないお悩みや症状も、ご相談者様が潜在的に持っている力を引き出し、改善効果を飛躍的に高めることが可能です。

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